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2006年02月01日(水) 07:20
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知性の探求 >> 第7回
第7回 推論の誤り part 1 762 名前:731こと電車男 投稿日:04/03/15 19:08昨年話題になった『電車男』 さて、電車男の内容を全く知らない人を1000人集めて、次の2つの女性に関する記述のうち、より当てはまっていそうな方を直感的に選んでもらうということをしてもらったとします。 ここで、それぞれを選んだ人の人数はどのようになるでしょうか?実際にやってみなければ分かりませんが、おそらく後者の方が多くなります。 しかし、数学的には前者の確率が後者より低くなることはありません。後者の方が条件が厳しいのですから、確率が低くなるのは当たり前です。 これは、人間の推論が数学のように論理的には行われないことを示す一つの例です。 人間の重要な知的活動に推論がありますが、人工知能研究においても大きなテーマです。エキスパートシステム等では、推論機構は人工知能の核心部分となっています。しかし、上の例でみたように私達はたびたび推論において間違いを犯します。私達の推論は機械のように正確ではないのです。そして、このことは私達の推論機構は後天的に獲得されるものであるという考えにつながります。 今回はこうした推論の誤りについていろいろ紹介したいと思います。
先ほどの問題はリンダ問題として良く知られる実際に行われた実験を元に、
私が作ったものです。このような錯誤を連言錯誤といいます。
・参考サイト リスク感覚クイズ このサイトの説明によると 示されている出来事が詳細であればあるほど人間の感覚が論理的な確率に基く判断から離れていくということだそうです。 最近、細木数子さんなどをはじめ占いがブームになっていますが、いろいろ細かく予言されるとどんどん当たっているような気がしてくるのも同じような現象でしょうか。例えば、ホリエモンに対して「株価が上がる」と言うのと「株価が5倍上がる」と言うのでは後者の方が当たる確率が低いので、本来ならば占い師としては不利になります。しかし、TVの視聴者に与える印象は逆でしょう。 単に「株価が上がる」といった場合は占いを信じる人が減り、2005/7/25日のライブドア株の値上がりはもっと小さくなっていたかもしれません。(まぁ、株価は話題性があるだけで上がりますからこの例は良くないですが、占いというのは一般的に詳しく言われた方が当たりそうに思うという性質があると思います。「かず打ちゃ当たる」とは意味が違うので注意して下さいね。) こうして考えてみるとスピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんとかも...(自主規制) さて、何故このような誤りを犯してしまうのでしょうか?確率の計算能力が欠けているからという原因もないことはないと思います。 しかし、数学能力が備わった人でも同様な誤りを犯します。 冒頭の例をもう一度考えましょう。今度は、次の2つの質問をしてみたとします。 今度はどうなるでしょう? 冒頭の内容に女性の性格に関する記述は全くありませんが、恐らく前者を選ぶ人の方が多くなると思います。もちろん、冒頭の内容と同じ特徴を持つ女性について統計を取って調べれば、ある程度性格に確率に偏りが出ると思いますが、私達がこのような判断をする際はそういう思考方法をとっていません。 人間は、思考を単純化する為にたびたびヒューリスティクスというものを用います。経験即や先入観の事だと思っても良いです。先ほどの例で言えば、私は「長い髪」「落ちついた雰囲気」「小奇麗」「お姉さん」などの言葉から優しい女性を連想するようなヒューリスティクスを持っているのでしょう。 今、『B型の彼氏』という映画が公開されていますが、血液型によって人の性格を判断(決め付ける)のもヒューリスティクスの一種です。韓国では血液型占いがブームになりB型男性が偏見を受けるという社会問題に発展してしまったそうです。ヒューリスティクスが人間の思考に与える影響が非常に大きいということが分かります。 次の例を紹介します。 さいころを3回振ったところどれも1が出た。次はどの目が出やすい?答えは簡単です。何回連続で1が出たとしても次に1が出る確率は1/6ですね。どの目が出る確率も1/6です。 しかし、理屈ではこのように分かっていますが例えば実際にお金がかかった賭け事で1が3回も連続で出た後に次に1に賭けますか?私なら賭けません。理屈で分かっていても怖くて出来ません。 これも、ヒューリスティクスの一種だと考えられます。 1が4回も連続して出るというのはかなり特殊な出来事だと思います。すなわち、過去の経験の中では1が4回連続して出ている確率は低いのです。上の例が示すことは、私達はヒューリスティクス(経験)に基づく推論を行うということ、そして論理的な推論よりもヒューリスティクスによる判断の方が影響が大きいことがあるということです。 さて、今の話の中には1つおかしい点があります。1が4連続で出る確率は確かに低く1/1296です。しかし、 「1234」「1532」「6432」… などの出る確率も全て1/1296ですよね。つまり過去の経験において「1111」が出る頻度も「1532」が出る頻度も同じはずです。しかし、私達は「1111」がでる頻度の方が小さいと考えてしまいます。 この事が何を意味しているかと言うと、「1111」という並びと「1532」等のランダムな並びの間には認知・記憶上の格差があるということです。つまり情報としては「1111」の方が重いのです。この格差があるため、先ほどのようなヒューリスティクスが生まれるのですね。 このことは、数学的にはシャノンの情報エントロピー理論によって説明できるのですが、人間の脳内ではどのような現象が起こっているのでしょうか。興味深い現象です。 今回は内容が多くなりすぎてしまったため、一旦終了します。こうした推論に関する問題は非常に面白いので、また紹介したいと思います。 このブログの内容がためになりましたらランキングへの投票をいただけるとうれしいです。 →ランキングへ投票 ・参考サイト リスク感覚論 Stevieの注目!ニュース芸能 Factory 『B型の彼氏』オフィシャルサイト ・参考リンク エキスパートシステム(e-Words) ヒューリスティクス(Wikipedia) エントロピー(Wikipedia) ・書籍 中野独人『電車男』新潮社 |
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臨床工学技士は、手術室やICUでの医師の業務をサポートする http://spoon.photobycolin.com/
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人間の脳って文系・理系関係なく興味がもてるものですよね。
心理学などの話題も書けたらと思います。 是非またご覧にきてください。 私のブログのアクセス履歴からたどり着きました。
非常に興味深い内容で勉強になります。 この、「推論の誤り」の話、目から鱗でした。冷静になって思い返してみると、ハッタリの上手な人間は、意識的かどうかはわかりませんがたしかにこの記事に則った話術を使ってるような気がします。(このこと自体も私の間違った推論かもしれませんが) そして、私の大学ではそういう人間をよく見かけます。 笑 当方、一介の文系学部生ですので、あまり深い内容のコメントができなくて申し訳ないです ではまたちょくちょく見にきます。 |
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