スポンサーサイト
--年--月--日(--) --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ↑top
[知性の探求] 第3回 無意識の知識
2006年01月15日(日) 20:10
トップ >> 知性の探求 >> 第3回
第3回 無意識の知識


いきなりですが、次の文章を読んでみて下さい。
1.たかおさんと、はなす。
2.たかおさんに、のぼる。
「たかおさん」の部分ですが、どの様にアクセントをつけて読みますか?人によって多少異なるでしょうがおそらく次のように読むでしょう。
1.かおさんと、はなす。
2.たかおさんに、のぼる。
異論ありますか?
さて、このように読み方が異なるわけですが何故このようなアクセントになるのでしょう?説明するのはむずかしいですね。
このように、私達は説明は難しいが明確に判断することができる無意識の知識をもっています。今回は、こういった無意識のうちに使っている知識について考察をし、またそれらをルールとして記述することができるかどうかについてを考えてみたいと思います。

さて、冒頭の例ですが昔聞いたアクセントを覚えているのだろうという反論があるかもしれません。そこで、ネットで適当に探した次の山の名前を読んでみて下さい。山梨県の本社ヶ丸(ほんじゃがまる)です。なんか、おじゃるまるのようなホンジャマカのような不思議な名前ですが、私は次のように読みました、
んじゃがまる
どうでしょう?皆さんはどうですか?
明らかに初めて聞く単語ですが、やはり私はこれ以外のアクセントはつけられないです。しかし、何故と聞かれても説明はできません。

次にルールは分かるんだけど.....。という例を見てみましょう。
1.私は子供に服を着せた。
2.私は子供に服を着させた。

1'.私は人形に服を着せた。
2'.私は人形に服を着させた。 ← ×
4つの文章の中で明らかに2'の文章が変です。これは、「人形は自分で服を着る事ができないから」という説明は可能です。しかし、このことを人工知能に理解させるにはどうすれば良いでしょうか?
「主語が生物なら使役形の動詞をつけられる」というルールでどうでしょう?そうしたら、
1.私はポチに服を着させた。 ← ×
2.私はポチに服をかじらせた。 ← ○
の1ではポチは生物ですがダメそうです。
また、1と2のように動詞の意味によっても大丈夫だったりだめだったりするので、細かくルールを区別しなければならなそうです。さらにポチが犬であるという知識も与えなければなりません。さらにさらに、もしかしたらポチが人のあだなかもしれません。そしたら今度は1もOKになってしまいますね。

このようにたとえルールが分かっていても、それを記述することで知識を持たせるのには限界があるわけです。SHRDLUの回に話したような、これも一種のフレーム問題です。
さて、このように人間の知的活動がものすごく高度な活動であることが分かりました。ではこれらの知識を人工知能に持たせるにはどのような方法をとればよいのでしょうか?それにはまず、ルールという考えを捨てなければなりません。ルールに適合するかしないか、YesかNoか、で語れるほど人間は単純ではありません。全く違う方法が必要です。
冒頭の例を参考に考えてみましょう。私達が発音する場合を考えてみると、脳が働いているのはもちろんですが声帯・耳なども同時に働いているわけです。
例えば、日本でずっと暮らしている日本人は
Shinjuku
Shimbashi
の「ん」の聞き分けができません。アメリカ人にとっては当然のように聞き取れる違いです。
これは、成長するにつれて耳から入った情報と文字情報を脳の中で結びつける回路が日本語にあわせて最適化した結果ではないかと思います。
アクセントについても同じです。声帯や耳の働きもそれぞれ一つの種類の記憶として脳の中に蓄えられているのだと思います。それらが複雑に相互作用して冒頭の様な判断ができるようになっているのだと思います。すなわち、日本語のアクセント体系についての知識は明確に表現できる形をもっているわけではありませんが、声帯と耳の働きを通して頭の中に存在している立派な知識なのです。
2つ目の例でも、人形についての知識は会話するために用意された知識ではありません。私達は会話の中で、過去の記憶から様々な情報を引き出しているわけです。

このように、人間の知的活動は会話や想像、推論など多岐に渡りますがそれらには専門的な知識以外に過去の経験や全く関係のない分野からの知識も使われているのです。人工知能の実現にあたっても、さまざまな精神活動・認知活動に関わる記憶はすべて統合して一つの記憶器官に蓄え、それらの相互作用から知性が表出するような仕組みを考える必要があると思います。

この記事の内容がためになりましたらランキングへの投票をいただけるとうれしいです。→ランキングへ投票
スポンサーサイト
別窓 | 知性の探求 | コメント:5 | トラックバック:0 | ↑top
<<[AI開発ノート] 形態素解析 part2 | AI開発ノート | [愛すべきAI/Robot達] 第3回 wakamaru>>
この記事へのコメント
バブルの検索サイト。バブル崩壊、バブル経済、中洲、バブルガム、マイクロバブルなどバブルに関する各種情報をお届けしています。 http://laager.stuartmembery.com/
2008年12月10日(水) 10:15 | URL | #-[ 内容変更]

ダイエットもに関する情報を紹介しています。ちょっとした運動で痩せる、ダイエットできる方法です。 http://www.esthe-jenny.com/
2008年10月09日(木) 15:35 | URL | 鈴木 佳久 #-[ 内容変更]

キャットフードを探すなら http://www.tsunamiya.com/101213/112115/
2008年10月07日(火) 12:37 | URL | #-[ 内容変更]

旅行・留学・アウトドアを探すなら http://www.gvshops.com/200162/101242/
2008年09月24日(水) 02:33 | URL | #-[ 内容変更]

抜き行為とは、ある人が不動産を購入したいと考え、ある宅建業者と仲介の契約を結んだあとに、他の業者からの勧誘などで、先の業者からではなく、後の業者の仲介を受けて物件を購入する、などのこと http://taboo.sanyuu.biz/
2008年09月06日(土) 05:45 | URL | #-[ 内容変更]

↑top | under↓
コメントの投稿














管理者だけに閲覧

この記事のトラックバック
トラックバックURL

list FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
↑top | under↓
| AI開発ノート |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。